2000年代懐かしい名作アニメの今|平成の神作が愛され続ける決定的な理由

2000年代懐かしい名作アニメの今|平成の神作が愛され続ける決定的な理由

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2000年代のアニメシーンを語る上で欠かせないのが、視聴環境の劇的な構造変化です。なかでもTBS・MBS系列で毎週土曜夕方6時に放送された通称「土6(どろく)枠」は、本来アニメ激戦区ではなかった時間帯を日本屈指のプラチナタイムへと変貌させました。

2002年に放送を開始した『機動戦士ガンダムSEED』は、平均視聴率6.2%、最高視聴率8.0%という夕方枠としては異例の高数値を叩き出し、「21世紀のファーストガンダム」としてティーン層を中心に爆発的な支持を獲得。続く『鋼の錬金術師』(2003年)や『BLOOD+』(2005年)へとバトンを繋ぎ、お茶の間の家族層とアニメファン層をひとつの画面に引き戻す怪物的ムーブメントを起こしました。月曜日の学校や職場で「先週の土6見た?」という会話が共通言語となった最後の時代でした。

一方、これと並行して起こったのが2000年代深夜アニメブームの経緯を決定づけた夜の革命です。かつては実験作の実験場だった深夜帯に製作委員会方式の資金が集中し、2006年の『涼宮ハルヒの憂鬱』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』、さらには『DEATH NOTE』などのメガヒットが連発。当時の巨大掲示板「2ちゃんねる(現5ch)」の実況板はサーバーが落ちるほどのトラフィックを記録し、放送翌日には秋葉原のショップからDVDが蒸発しました。テレビ放送という単一メディアの体験が、黎明期のインターネットコミュニティと結合し、巨大な連帯感を生み出していったのです。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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