アイコンとは?意味と意外な語源、ピクトグラムとの違いまで徹底解説

アイコンとは?意味と意外な語源、ピクトグラムとの違いまで徹底解説

アイコンとは?意味と意外な語源、ピクトグラムとの違いまで徹底解説について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

デザインや日常会話で混同されやすい言葉に「アイコン」「ピクトグラム」「シンボル」の3つが存在します。いずれも情報を視覚的に伝えるマークですが、記号学的な位置づけと使用される場面・目的は明確に区別されます。

アメリカの哲学者・記号学者であるチャールズ・サンダース・パースの記号論(Semiotics)を参照すると、その本質が鮮明に見えてきます。パースは記号を「類像記号(Icon:対象と物理的な類似性を持つもの)」「指標記号(Index:因果関係で対象を指し示すもの)」「象徴記号(Symbol:社会的な取り決めや規則によって結びつくもの)」の3層に分類しました。実務上の違いを比較表で整理します。

項目詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価アイコン(Icon)デジタルUI上の操作トリガー、または対象の形態的類似性を持つ図像アプリ規格:1024×1024px
Web表示:16〜48px基準操作の連動性が必須。タップやクリックを前提としたインタラクティブ性が最大の強み。ピクトグラム(Pictogram)言語を超えて公共空間で直感伝達する案内図記号(非常口、トイレ等)JIS規格(JIS Z 8210)
ISO規格(ISO 7001)情報の案内・警告に特化。操作性は持たず、視認性と普遍的理解を最優先する。シンボル(Symbol)抽象的観念や思想を社会的合意のもとで表現する記号(平和の鳩、国旗)文化・宗教・法的規約に依存(紋章、家紋、標章)対象そのものと形が似ている必要はない。「鳩=平和」のように文脈学習を前提とする。ファッションアイコン時代や世代のスタイル・価値観を象徴するカリスマ的人物影響力調査・フォロワー数・コレクション起用実績「生きた象徴」としての比喩表現。視覚的造形物から人物像へと意味が拡張された好例。

アイコンとピクトグラムの違いを端的に捉えるならば、「操作を促すスイッチか、状況を知らせる標識か」という点に集約されます。Webブラウザの「虫眼鏡マーク」はクリックして検索画面を開くためのアイコンですが、駅の構内にある「車椅子マーク」や「非常階段マーク」は場所や設備を認知させるためのピクトグラムです。

一方、アイコンとシンボルの違いは、形態と意味の結びつきにあります。カメラ機能を表すカメラの絵は形態が類似しているため典型的なアイコンですが、ハートマークが「愛」や「共感(いいね)」を指し、天秤のマークが「公正・司法」を示すのは、社会的な文化的共通認識(コンセンサス)によって意味が付与されたシンボルの領域です。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。