綿密なサロマ湖ウルトラマラソンコース高低差攻略を立てる上で、見逃してはならないのが「目に見えない傾斜」と「終盤の気象地獄」です。全体としてフラットなレイアウトですが、40km手前付近の小さな丘陵地帯や、湖岸沿いの細微なうねりが確実にランナーの足を削り取っていきます。
そして、参加者全員が口を揃えて「魔境」と呼ぶのが、約80km地点から始まるワッカ原生花園です。ここにはランナーを絶望させる3つの要素が凝縮されています。
第1に、オホーツク海から吹き付ける強烈な海風です。ワッカ原生花園オホーツク海風対策を怠れば、前進すらままならない冷風または湿った熱風が正面から体力を奪い去ります。視界を遮る木陰や人工物は一切なく、遮るもののない風の中で体温が一気に奪われ、夏場であっても急激な低体温症に陥るケースが後を絶ちません。薄手の防風ウィンドブレーカーやアームカバーをウエストポーチに忍ばせておくことは、完走のための必須装備といえます。
第2に、終盤における精神的孤立です。原生花園内は自然保護の観点から一般車両や私設応援の立ち入りが厳しく制限されています。沿道の声援が途絶え、ただ荒涼とした草原とオホーツクの白波、そして風の音だけが響く環境下で、限界を迎えたメンタルが完全にへし折られてしまうのです。
大会救護記録から見るサロマ湖ウルトラマラソンリタイア理由と対策の要点は、明確に「胃腸トラブルによる脱水と低血糖」に集約されます。これを防ぐためには、喉が渇く前、空腹を感じる前に計画的なエネルギー摂取を続ける規律が求められます。市販の100kmウルトラマラソン補給食おすすめとしては、消化吸収スピードの異なるジェル(マルトデキストリン系と果糖系)の併用に加え、後半の固形物が通らなくなった胃でも流し込める高カロリー羊羹や、電解質を直接補えるタブレット・経口補水パウダーの携行が絶対条件です。