ネット上の口コミや旅行コミュニティで頻繁に見受けられる混乱として、「アメニティ規制のせいでパジャマまで撤去された」という言説があります。しかし、これは法規制と台湾の宿泊文化の差異が混同された典型的な誤解です。
そもそも台湾の宿泊施設において、浴衣やガウンなどの寝巻き・ルームウェアを標準設置する習慣は伝統的に存在しません。現在でも用意があるのは、オークラプレステージ台北やホテルメトロポリタンプレミア台北といった一部の日系ホテル、もしくは外資系最高級ホテルのスイートクラスに限られます。エコ規制の有無にかかわらず、台湾のホテルにパジャマはないという認識が正確です。
また、スリッパの備え付け事情も注意を要する盲点です。薄い不織布の使い捨てスリッパは規制の対象、あるいは各ホテルの自主削減対象となっており、代わりに繰り返し洗浄・消毒して使うレザー調スリッパが置かれているケースが増加しています。衛生面でのこだわりが強い日本人旅行者からは「素足で履くのに躊躇する」という声が根強く、機内用を兼ねたマイスリッパの持参が現実的な自己防衛策となります。