蝦夷とは一体何者だったのか?アイヌとの違いとアテルイの真相を徹底解説

蝦夷とは一体何者だったのか?アイヌとの違いとアテルイの真相を徹底解説

蝦夷とは一体何者だったのか?アイヌとの違いとアテルイの真相を徹底解説の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

「蝦夷」という漢字表記には、歴史上大きく分けて2つの読み方と意味が存在します。この違いを整理することが、蝦夷の正体を理解する第一歩です。

古代の日本において、この言葉は「えみし」と読まれていました。大和朝廷(律令国家)の勢力圏外であった東国や東北地方に住み、朝廷の支配や戸籍制度に服さなかった人々に対する他称です。『日本書紀』などの古い記録では「愛瀰詩」や「毛人」という字も当てられており、蝦夷の語源と由来には「毛深い人々」を意味する表現や、アイヌ語の「エンチュ(人間)」に由来するという説など複数の言語学的仮説が存在します。

一方、平安時代末期から中世・近世にかけて、対象地域が北海道や千島・樺太へと北上するにつれて、読み方は「えぞ」へと変化しました。鎌倉幕府以降の武家政権は北海道を中心とする北方を「蝦夷が島」「蝦夷地」と呼び、そこに暮らす人々を「蝦夷(えぞ)」と総称したのです。つまり、古代の政治的呼称「えみし」と、中世以降の地理的・民族的呼称「えぞ」は、連続性を持ちつつも時代背景が大きく異なります。

加藤 愛美
著者

加藤 愛美

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。