2023年春、約9年間にわたって看板アナウンサーとして活躍したABCテレビを退社したニュースは、メディア界に大きな衝撃を与えました。関西ローカルのみならず全国区の知名度を誇り、局内での待遇や将来の幹部候補としての立場も盤石と見られていた中での決断だったからです。
退社に至った最大の動機は、「スポーツ取材の現場により深く、制限なく関わり続けたい」という強い現場志向にありました。局アナという組織の一員である以上、アナウンス業務以外の社内デスクワークや管理業務の比重が増えることは避けられません。フットワーク軽く全国各地のスタジアムや取材先へ飛び回るため、自らリスクを取ってフリーアナウンサーという道を選んだのです。
円満退社であったことは、退社直後から古巣であるテレビ朝日系列の大型報道番組『報道ステーション』のスポーツキャスターに即座に起用された事実からも証明されています。退社後はマネジメント事務所「株式会社ワン・フォー・オール」に所属し、現場主義を貫くための環境を整えました。