ネット上の掲示板やSNSでは、今なおいくつかの誤った認識が散見されます。その代表例が「はじめてのチュウを歌っているのはコロ助の声優(杉山佳寿子氏)である」という説です。
アニメ本編においてコロ助の愛らしいキャラクター性が圧倒的な存在感を放っていたこと、そしてあんしんパパの加工されたハイトーンボイスがコロ助の幼い声質に近かったことから、リアルタイム世代の間でも長年混同されてきました。しかし、コロ助名義の公式ソング(『すいみん不足』や『コロ助ROCK』など)と『はじめてのチュウ』は明確にレコーディング母体が異なり、ボーカルは一切関係していません。
さらに、「原曲の権利関係が複雑で長年封印されていた」という噂も事実無根です。実際には、1992年の『キテレツ大百科 ソング・コレクション'92』や2004年の『キテレツ大百科 スーパー・ベスト』、さらには藤子・F・不二雄生誕80周年記念大全集に至るまで、公式コンピレーションアルバムに欠かさず収録され続けています。権利トラブルによる封印どころか、レコード会社や関係者からアニメソング史の至宝として大切に守られてきたのが実態です。