タイヤのスリップサインとは?見方や危険性・違反罰則と交換目安を解説

タイヤのスリップサインとは?見方や危険性・違反罰則と交換目安を解説

タイヤのスリップサインとは?見方や危険性・違反罰則と交換目安を解説の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「タイヤの大部分に溝が残っていれば、端の1箇所だけツルツルでも車検に通るのか」といった疑問が散見されます。しかし、整備現場の現実は極めて厳格です。

結論として、タイヤの全周・全幅の中で「1箇所でも」スリップサインが露出していればアウトです。タイヤの空気圧不足やアライメント(車輪の取り付け角度)の狂いが原因で生じる「片減り(偏摩耗)」により、タイヤの内側や外側だけが極端に削れるケースは珍しくありません。目視でタイヤ中央の溝が残って見えても、端のスリップサインが繋がっていれば法令違反となり、車検も不合格となります。

都内大手カー用品店のチーフピットメカニックは、現場の実情について次のように証言しています。

「ユーザーご自身では『まだ山がある』と思い込んでいても、リフトアップして内側を確認するとワイヤー寸前まで偏摩耗してスリップサインが出ているケースが多々あります。特にミニバンや重量級のSUV、EV車両は外側や内側の偏摩耗が激しいため、日頃からステアリングを据え切りしてタイヤの奥まで確認する習慣をつけてほしい現場の本音があります」

また、冬季に多くのドライバーが混同するのが、スタッドレスタイヤのスリップサインとプラットホームの違いです。

スタッドレスタイヤには、夏タイヤと同様の「1.6mmを示すスリップサイン」に加えて、「プラットホーム」と呼ばれる別の突起が存在します。プラットホームは新品時から50%摩耗(約4mm〜5mm残溝)した時点で表面に現れる構造になっており、これが露出すると「冬用タイヤとしての氷雪上グリップ性能を失った」ことを意味します。

プラットホームが出たスタッドレスタイヤは冬道での使用が禁止されますが、残溝が1.6mm以上あれば夏用タイヤとしての保安基準上は車検を通すこと自体は可能です。しかし、ゴム質が柔らかく雨天性能が劣る劣化したスタッドレスを夏場に履き続けることは、濡れた路面での制動距離延長を招くため推奨されません。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。