予約確保に成功した旅行者を待ち受ける最大のハードルが、高千穂ボート雨天増水運休の現実だ。現場での取材や旅行者の手記からは、予約完了後も油断できない生々しい実情が浮かび上がる。
「当日の高千穂町は雲一つない快晴だったが、前夜に阿蘇山周辺で降った豪雨の影響で川が増水し、現地到着直前に運休通知が届いて茫然とした」という証言は決して珍しくない。高千穂峡を流れる五ヶ瀬川は集水域が広く、遠方の雨が数時間遅れて水位上昇をもたらす。高千穂峡ボート運航状況は公式サイト上で1日に複数回更新されるため、出発前および移動中のリアルタイム確認が欠かせない。
また、無事に乗船できた利用者の体験談からは、操船技術に関する現場のリアルも見えてくる。真名井の滝ボートの醍醐味は滝の直下まで接近できる点にあるが、水流と風の影響を受けやすく、「思った方向に進まず他船と接触しそうになった」「腕力を激しく消耗して筋肉痛になった」といった声も多い。乗船時はライフジャケット着用が義務付けられており、特に写真撮影に夢中になるあまりバランスを崩さないよう注意が必要だ。