図形問題で確実に正解を導くための第一歩は、平行四辺形の性質を正しく体系化することです。平行四辺形とは、向かい合う2組の辺がそれぞれ平行な四角形を指します。この定義から導き出される角度のルールは、極めて明快な2つの柱で成り立っています。
第1のルールは、平行四辺形は向かい合う角(対角)が等しいという点です。たとえば角Aが70度であれば、その向かい側にある角Cも自動的に70度に確定します。
第2のルールは、平行四辺形で隣り合う角を足すと必ず180度になるという性質です。先ほどの例で言えば、角A(70度)の隣にある角Bは「180度 − 70度 = 110度」と一瞬で算出できます。もちろん角Dも角Bの対角であるため110度となり、四角形全体の内角の和である360度(70度 + 110度 + 70度 + 110度 = 360度)とも完全に整合します。
小学校の算数においては、まずこの「対角が等しい」「隣同士を足すと180度」という2つの関係を直感的に使いこなせることが得点力に直結します。1つの角さえ分かってしまえば、足し算と引き算だけで残りの3つの角度がすべて判明する仕組みです。