ネット上で特に根強く主張されてきたのが、「服部晴治はビーイング(Being)に所属していた凄腕の音楽プロデューサーだった」という説です。90年代のビーイングといえば、長戸大幸プロデューサーをはじめ、織田哲郎、栗林誠一郎、明石昌夫、葉山たけしといった天才的なクリエイター陣がヒットチャートを独占した時代でした。
しかし、当時の制作体制を記した記録や、ビーイングの公式アーカイブブック、関係者による回顧録をどれだけ探しても、「服部晴治」という人物のクレジットはCDジャケットの裏面やインナーノーツのどこにも見当たりません。制作デスクやレコーディングエンジニア、アシスタントに至るまで網羅されたリストにも、その名は記されていないのです。
さらに、多くのユーザーがGoogleやSNSで検索している顔写真についても調査を実施しました。画像検索結果に表示される人物写真を分析したところ、大半は以下のいずれかであることが判明しています。
- 作曲家・服部克久氏や服部良一氏など、日本の音楽史に名を残す名門「服部家」の著名音楽家の肖像。
- 90年代にZARDのディレクターを務めていた他の男性スタッフの記録写真。
- 同姓同名の一般企業役員や大学教授、医師のポートレート画像の無断転載。
つまり、音楽関係者としての「服部晴治本人の顔写真」として出回っている確証あるビジュアルは、Web空間に一枚も存在していません。