博士の精神的バックボーンには、常に師匠・ビートたけしの影がある。「恥をかけ」「すべてをネタにしろ」というたけし軍団の鉄則は、政治家への転身から辞職、闘病に至るすべてのプロセスにおいて博士の血肉となっていた。かつてオフィス北野から改名した株式会社TAPを離れてもなお、師弟の精神的絆が途切れることはない。
かつて『別冊アサ秘ジャーナル』などで見せた徹底的な取材力と、対象への異常なまでの執着は、ビートたけしという巨大な太陽に焼かれながら培ったものだ。どれほど世間から叩かれようと、道化として立ち上がり続ける覚悟。博士が放つ文章の端々には、世界の北野から受け継いだダンディズムと批評精神が今も脈打っている。