ネット上の一部では「元トップアスリートだからボートの操縦もすぐに覚えられるのでは」「特別枠で優遇されているのではないか」といった声が見受けられますが、これは完全な誤解です。
実際には、プロ野球で培った上半身中心の筋肉量はボートレースにおいては「重り」になってしまうため、野田さんはまず徹底した筋肉の落とし込みと減量からスタートしました。20kg近い体重を落としながら、水上での強烈なGに耐えうるインナーマッスルを再構築する作業は、想像を絶する苦行でした。
また、ボートレースは操縦技術だけでなく、モーターの分解・組み立て・整備、プロペラのミリ単位の叩き出しといった「機械工学的な専門知識」が勝敗を左右します。野球の技術とは全く異なるスキルセットをゼロから学ぶ必要があり、他競技出身者であっても一切の忖度がない完全な実力主義の世界です。野田さんの現在地は、ネームバリューではなく泥臭い努力によって勝ち取られたものです。