マルサの女で山崎努が放った怪演と名言|脱税王の真相と現在

マルサの女で山崎努が放った怪演と名言|脱税王の真相と現在

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1987年に公開された『マルサの女』は、批評家からの絶賛のみならず、商業的にも異例のメガヒットを記録しました。硬派で難解と捉えられがちだった「税務調査」という題材を、サスペンスフルかつユーモラスな一級の娯楽活劇に仕立て直した伊丹十三監督の手腕は、日本映画界の興行常識を大きく覆したのです。

項目詳細・公式データ当時の邦画界水準編集部の見解・歴史的意義配給収入 / 興行実績配給収入 約12億5,000万円10億円超えで大ヒット枠大衆エンタメとして税務ドラマを定着させ、翌年『マルサの女2』製作へ直結。映画賞レース実績第11回日本アカデミー賞 主要部門独占(作品賞、監督賞、主演女優賞、主演男優賞ほか)特定部門の分散受賞が通例山崎努が最優秀主演男優賞、宮本信子が最優秀主演女優賞を獲得し、二冠を達成。山崎努の演技評価キネマ旬報主演男優賞ほか受賞多数善玉主人公が評価されやすい傾向悪役でありながら観客の共感を奪う多面的な人物造形が高く評価された。共演陣のアンサンブル津川雅彦、大地康雄、伊東四朗ら実力派集結スター俳優中心のキャスティング脇役の一人ひとりに至るまで強烈な個性を配置し、劇空間の解像度を極限まで引き上げた。

本作を彩るキャスト陣の配置も極めて緻密でした。主演の査察官・板倉亮子を演じる宮本信子との共演は、まさに火花散る鍔迫り合いそのもの。亮子の上司・花村を演じた津川雅彦、査察官チームの同僚として存在感を示した大地康雄、税務署時代の同僚を演じた伊東四朗など、日本を代表する個性派バイプレイヤーたちが脇を固めました。 さらに、権藤の愛人役を演じた松本典子や、パチンコ店経営者を演じた小松方正など、税を逃れようとする側の人間の生々しい生活感も緻密に描写されています。この盤石なキャスト陣の中心に山崎努が君臨したからこそ、作品全体のサスペンスが緩むことなく維持されたのです。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。