後年のバラエティ番組での親しみやすい姿から、若い世代の中には「最初からお母さんタレントやバラドルだったのでは」と誤解している層も少なくありません。しかし、現場の記録や芸能史を紐解くと、彼女こそが「アイドルの可能性をバラエティや舞台へと拡張した先駆者」であったことが分かります。
当時の女性アイドルは、歌番組への出演と雑誌グラビアに活動が限定されるケースがほとんどでした。その中で榊原郁恵さんは、体を張ったバラエティ番組の司会や進行役を積極的にこなし、親しみやすいトーク力で視聴者との距離を縮めました。この「歌えて、演じられて、笑いも取れる」マルチな活動スタイルは、後に続く平成・令和のアイドルタレントたちのロールモデルとなったのです。
また、過度に作られた虚像ではなく、素直な感情表現と健康的なスタイルを自然体で発信し続けた姿勢が、時代を超えて支持される本質的な理由と言えます。