大化の改新とは?乙巳の変との違いや蘇我氏暗殺の真相を徹底解説

大化の改新とは?乙巳の変との違いや蘇我氏暗殺の真相を徹底解説

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歴史劇や小説の影響で、「極悪非道な独裁者・蘇我氏を、正義の味方である中大兄皇子と中臣鎌足が成敗した」という勧善懲悪のシナリオを信じている人は少なくありません。しかし、この見方は勝者側が編纂した『日本書紀』のフィルターを通した偏った解釈であることが近年の研究で判明しています。

実態としての蘇我本宗家(蝦夷・入鹿)は、渡来人を重用して大陸の先進技術や仏教文化をいち早く導入した極めて開明的な国際派官僚集団でした。遣隋使・遣唐使を派遣し、東アジアの情勢を誰よりも理解していたのは蘇我氏です。

皮肉なことに、中大兄皇子と中臣鎌足が打ち出した「天皇中心の中央集権化」という改革路線そのものが、もともと蘇我氏が目指していた集権化構想を模倣・強奪したものだという指摘が有力視されています。つまり、路線の対立というよりは、「誰が権力を握って新国家のトップに立つか」という政権交代劇の色彩が濃いのです。蘇我入鹿の邸宅跡とされる飛鳥寺西側の発掘調査でも、強大な権勢を示しつつも、単なる横暴な反逆者と切り捨てることはできない高度な都市設計の痕跡が確認されています。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。