この地に息づくのは、2007年の統合以前から脈々と受け継がれてきた大阪外国語大学のスピリットだ。現在、大阪大学外国語学部が擁する専攻語は実に25言語に及ぶ。世界でも稀に見るこの超多言語空間が、真新しい垂直構造の校舎内にぎゅっと凝縮されている。
エレベーターを待つ数分の間に、ウルドゥー語、スワヒリ語、デンマーク語、モンゴル語の単語が耳をかすめる。単なる語学教育ではない。言語の背後にある歴史、紛争、食文化、宗教観までを丸ごと引き受ける濃密な議論が、最新鋭のプレゼンテーションルームで日々交わされている。伝統ある語学の巨塔は、最新のインテリジェントビルの中でその解像度をさらに高めていた。