この空前絶後の企画を実現させ、完走へと導いた原動力こそ、石原裕次郎率いる石原プロモーションの存在だった。映画業界の斜陽期において、「映画の持つ熱量と豪快さをそのままテレビに持ち込む」という石原裕次郎の強い信念が、全ての出発点となった。その熱意を受け止め、現場の指揮官としてスクリーン狭しと暴れ回ったのが、大門圭介軍団長を演じた渡哲也である。
渡哲也が見せた静かなる怒りとショットガンをぶっ放すアクションスタイルは、当時の視聴者に強烈なインパクトを与えた。彼らが一貫してこだわったのは「誤魔化しのない本物」を届けること。スタントや爆破においてCGという安易な選択肢が存在しなかった時代だからこそ、演者もスタッフも命がけで画面に向き合った。安全管理が叫ばれる現代から見れば危うさすら孕むその情熱こそが、視聴者の心を揺さぶる本物の映像を生み出したのだった。