ヒットチャートを駆け上がりながらも、dosの活動期間は驚くほど短かった。セカンドシングル、サードシングルと着実にキャリアを重ねるかに見えたが、過密を極めたスケジュールとメディア狂騒曲の中で、メンバー間の方向性やプロデュース戦略は急展開を迎える。表舞台での大熱狂の裏で、アーティスト個々の将来像とプロデュース陣のビジョンとのギャップが広がっていった。
解散の真相に関して長年さまざまな噂が飛び交っていたが、その実態は「短期間でやり尽くした急速な燃焼」と「個々のステップアップへの決断」にあった。小室自身も多忙を極めるなか、ユニットとしての役割を一気に駆け抜けさせた結果、各自が次のステージへと進む道を選択したのだ。引き際の見事さと潔さが、結果的にdosを伝説の存在へと昇華させた。