通常、これほどのスキャンダルを起こせば、グループからの即時脱退や芸能界引退が定石とされる。しかし、松村は踏みとどまった。運営側も彼女を解雇することはせず、活動継続を容認。この決断は、当時のアイドル界においては極めて異例であり、猛烈な批判の対象となった。
彼女が選んだのは、針のむしろに座り続けるような日々だった。選抜メンバーからの降格こそ免れたものの、メディア露出のたびに厳しい目が向けられる。それでも彼女は、笑顔を絶やさず、持ち前のキャラクターで泥臭く仕事をこなしていった。その執念とも言えるプロ意識が、徐々に周囲の空気を変えていくことになる。