歴史を振り返れば、増税と民衆の反発は常に表裏一体だった。江戸時代中期、8代将軍の徳川吉宗が行った「享保の改革」では、幕府の財政を立て直すために定額の年貢を徴収する「定免法」が導入され、実質的な増税となった。この過酷な税率設定が「五公五民」と呼ばれ、各地で大規模な百姓一揆を引き起こす直接的な引き金となった歴史がある。
当時、耐えかねた農民たちは竹やりや農具を手に領主へ直訴を行った。現代においては物理的な暴動こそ起きないものの、投票行動や消費行動の冷え込み、さらにはネット空間での激しい世論形成という形で現代版の「一揆」が再現されている。歴史劇やNHK大河ドラマで描かれる農民の怒りは、決して過去の遺物ではなく、現代人の潜在的心理と強くリンクしている。