しかし、キャリアを重ねるなかで訪れた試練は過酷を極めた。発声障害の発症により、思うように声が出なくなるという恐怖。日常の会話すら困難になる時期を経験し、彼女は一度、歌うことへのプレッシャーや恐怖心と徹底的に対峙することを余儀なくされた。
医療機関での治療に加え、メンタルケアや発声法の根本的な見直し。かつてのようにハイトーンを響かせることが難しい局面に立たされても、彼女は「今の自分に出せる声」を丹念に探し続けた。この時期の苦悩と再生のプロセスは、同じ病に悩む多くの人々やクリエイターにとっても大きな勇気を与えることとなる。