最新の救急蘇生ガイドラインにおいて推奨されている気道異物除去法は、主に「背部叩打法(はいぶこうだほう)」と「ハイムリック法(腹部突き上げ法)」の2通りです。意識があるうちに速やかに行う必要があります。
1. 背部叩打法の手順(第一選択として推奨)
患者の後ろまたは斜め後ろに立ち、片手で患者の胸をしっかり支えながら前傾姿勢(頭をできるだけ低くした状態)にさせます。もう片方の手のひらの付け根(手掌基部)を使い、左右の肩甲骨の間を力強く連続して何度も叩きつけます。手加減をせず、肺の中の空気を押し出すような衝撃を与えるのがポイントです。
2. ハイムリック法(腹部突き上げ法)の手順
背部叩打法で効果が出ない場合に行います。患者の後ろに回り込み、両腕を後ろから抱えるように脇の下へ通します。片手で握りこぶしを作り、その親指側を患者の「みぞおち」と「おへそ」の中間に当てます。もう片方の手でそのこぶしを握り、手前上方(斜め上)に向かって素早くグッと強く引き上げます。腹圧を急激に高めることで異物を押し出します。
※注意:妊婦や乳児、重度の肥満体型の方に対しては、内臓を痛める危険があるためハイムリック法を行わず、背部叩打法または胸部突き上げ法を選択してください。