日本のホラーメディア産業は、時代とともに劇的な進化を遂げてきた。1980年代から90年代にかけては、稲川淳二の真に迫る怪談語りや、宜保愛子によるテレビ番組での霊能鑑定が日本中を震撼させ、お茶の間に強烈な心霊体験を届けた。怪異を「語り手」の熱量と「テレビ」というマスメディアを通じて体感する時代だった。
しかし現代、その主戦場はYouTubeやNetflixといったグローバルな動画配信プラットフォームへと完全に移行している。クリエイターがリアルタイムで現地に潜入するライブ配信や、超高画質カメラ・センサーを駆使した没入型コンテンツが世界中で視聴されている。メディアの形が変わろうとも、人々が「恐怖」や「未知の領域」に惹きつけられる本質は変わらない。