実際のフィールドで遭遇する鳴き声は、種によって実に個性的だ。都市部のガーデニング空間や公園で頻繁に聞かれるシジュウカラは、「ツツピー」という基本フレーズのほかにも警戒音として「ヂヂヂ」と使い分ける高度な言語能力を持つことが近年の研究で明らかになっている。山林から聞こえるホトトギスの鋭いフレーズも、夜間に響くことが多く、一度聴けば忘れない強い強弱を持つ。
一方で、近年分布を広げているのが特定外来生物に指定されているガビチョウの存在だ。中国大陸などを原産とするこの鳥は、藪の中から驚くほど大音量で「ピョピョピョ」と複雑なメロディを奏で、ウグイスなど他種の鳴き真似を織り交ぜて大声でさえずる。カタカナで書き起こすのが困難なほど多彩で力強いメロディが聞こえたら、それはガビチョウの可能性を疑ってみるべきだろう。