ゆり根の主産地は北海道(全国シェアの約99%)であり、栽培開始から収穫までに畑を移しながら約5年〜6年もの歳月を要する非常に手間のかかる高級野菜です。ゆり根の旬の時期は10月下旬から翌年2月頃にかけてで、特に年末年始の需要期に出荷のピークを迎えます。
薬膳や漢方の世界では「百合(ビャクゴウ)」と呼ばれ、古くから滋養強壮や咳止め、精神を安定させる生薬として用いられてきました。現代の栄養学的な分析においても、以下のような優れた健康効果が実証されています。
・豊富なカリウム(むくみ・高血圧予防):可食部100gあたり約740mgという、野菜類の中でもトップクラスのカリウムを含みます。体内の余分なナトリウムを排出し、血圧安定やむくみ解消をサポートします。
・良質な食物繊維(腸内環境の改善):水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく含み、便秘の解消や血糖値の急上昇を抑える働きが期待されます。
・熱に強いビタミンCと葉酸:デンプン質に包まれているため、加熱調理を行ってもビタミンCが損なわれにくい特徴を持っています。また、細胞の新生を助ける葉酸も豊富です。