月に関する情報には、時として科学的根拠の薄い噂や誇張された言説が混ざり合っています。ネット上で頻繁に見られる誤解を検証し、事実を整理しておきましょう。
代表的な誤解の一つが、「地平線近くに見える巨大な月は、実際に地球へ異常接近している」という説です。写真撮影時の望遠レンズの圧縮効果や、地上の建物・樹木との対比によって脳が引き起こす「月の錯視(Moon Illusion)」であり、天頂にある月と実際の物理的な大きさは一切変わりません。
また、「不吉な予兆」としてSNSで拡散されがちな「赤く染まった月」も、気象学的に明快な理由があります。地平線近くの月が赤く見えるのは、夕焼けと同じ原理で波長の短い青い光が大気散乱され、波長の長い赤い光だけが目に届くためです。あるいは大気中のチリや黄砂が多い日に見られる自然現象に過ぎず、過度な不安を抱く必要はありません。