1941年(昭和16年)7月1日生まれの横内正は、2026年の誕生日で85歳を迎えます。この年齢でありながら舞台の第一線に立ち続けられる秘訣には、過去の身体的危機を乗り越えた強靭な克己心が存在します。
横内正は70代を迎えた頃、長年の重い甲冑や衣装をまとった時代劇撮影、過密な舞台公演の蓄積から、重度の腰椎疾患(脊柱管狭窄症など)に見舞われ、歩行困難を伴う激痛と闘った経験を持っています。当時のインタビュー手記でも「一時は舞台に再び立てるのかという深い不安と対峙した」と告白されていましたが、名医の執刀による手術と、数ヶ月におよぶ過酷なリハビリテーションを完遂。見事に奇跡的な復帰を果たしました。
現在も日々のルーティンとして、インナーマッスルを強化する体幹トレーニングやストレッチ、呼吸法を欠かさず行っていると伝えられています。年齢を重ねるにつれて誰もが直面する身体の衰えを正面から受け止めつつ、プロフェッショナルとして舞台上でブレない発声と姿勢を維持するための自己管理を徹底しています。その強靭な生命力こそが、80代半ばでの現役続行を可能にしている最大の根幹です。