会食や披露宴など改まった席でエビ料理が供された際、所作の美しさは周囲への配慮にも繋がります。料理のジャンルごとに確立されている正式なマナーを押さえておきましょう。
海老のテーブルマナー(フレンチ・西洋料理)において、有頭や殻付きのグリルが出された場合は、原則としてナイフとフォークを用います。左手のフォークで胴体をしっかり固定し、右手のナイフを頭と胴の境目に入れて切り離します。続いて足の付け根にナイフの刃先を沿わせて殻を左右に開き、ナイフで身を転がすように外します。ただし、テーブルにフィンガーボウル(指先を洗う水鉢)がセットされているコースであれば、手を使って殻を剥くことが国際的にも正式に認められています。手を使う際は両手全体を汚さず、親指・人差し指・中指の3本指の第一関節までで扱うのが優雅に見せるコツです。
一方、和食や洋食の定番であるエビフライの食べ方マナーでは、箸やフォークで持ち上げて丸かじりするのではなく、一口大に切り分けるのが基本です。タルタルソースやレモンを添える際、全体にレモンを絞ると衣のサクサク感が損なわれるため、切り分けた一口ごとにレモンを絞るかソースを付けて口に運びます。天ぷらの場合も同様に、天つゆに尻尾までどっぷり浸すのではなく、身の先端から3分の1程度を浸して食べることで、職人が揚げた衣の軽快なテクスチャーを損なわずに堪能できます。