ダイヤモンドの歯を検討する層の間で囁かれる「噂や誤解」について、客観的な事実に基づいて検証します。
誤解1:「ダイヤモンドの歯は資産として換金できる」
「貴金属やダイヤを使っているのだから、不要になったら売却して資産回収できる」という言説は半分誤りです。グリルズや義歯に使用されるダイヤモンドは極小のメレダイヤが多く、中古ジュエリー市場では加工賃やブランド価値が剥離され、買取価格は購入時の数分の一から十分の一程度まで暴落します。さらに、他人の口腔内に長期間入っていたカスタム歯科材料は衛生上の理由から再販ルートが極めて限られます。
誤解2:「空港の金属探知機やMRI検査で問題になる」
純金やプラチナ、チタンなどの非磁性金属であればMRI検査自体で強い磁気吸引事故を起こす可能性は低いものの、頭頸部の画像に金属アーチファクト(激しい画像の乱れ)が発生し、正確な脳・口腔内ドックの診断が不可能になります。また、空港の保安検査場では高感度金属探知機に反応して足止めを食らうケースが多く、着脱できない固定式の場合は医師の診断書提示を求められるなど、渡航時の大きなストレス要因となります。
誤解3:「対向する天然歯を削り削られる」
ダイヤモンドは地球上で最も硬い鉱物(モース硬度10)です。噛み合う反対側の歯(対合歯)が天然歯である場合、食事や日常の食いしばりによって、天然歯側のエナメル質がヤスリで削られるように摩耗(咬耗)していきます。結果として噛み合わせが低下し、顔の輪郭の歪みや首・肩の慢性的な筋緊張を引き起こす原因となります。