「ロシアンルーレットのように突然辛いししとうに当たる」という経験は誰にでもあるはずです。ししとうが辛くなる根本的な原因は、辛味成分である「カプサイシン」が過剰生成されることにあります。本来は甘味種のトウガラシであるししとうですが、株が強いストレスを受けると、身を守る防衛反応としてカプサイシンを急激に増やしてしまうのです。
カプサイシン増加を引き起こす主なストレス要因は以下の4点です。
① 水分不足と土壌の乾燥
真夏に土がカラカラに乾くと、実が強い辛味を持ちます。
② 極端な高温と直射日光
近年の猛暑による35℃以上の環境や、ベランダの照り返し熱は深刻なストレス源になります。
③ 根詰まりと肥料のアンバランス
小さな鉢で根が呼吸できなくなったり、窒素肥料が過多・リン酸やカリが不足したりすると辛味が強くなります。
④ 周囲の辛味トウガラシとの交雑
鷹の爪などの激辛品種をすぐ隣で育てていると、受粉時に交雑して辛い実ができる場合があります。
辛くさせないための確実な対策は、「水切れを起こさない環境づくり」です。土の表面にワラやヤシガラマットを敷いて乾燥を防ぐ「マルチング」を施し、真夏は午前中にたっぷりと水を与えましょう。また、猛暑が続く7〜8月は遮光率30〜50%の遮光ネットを設置し、直射日光を和らげることで、柔らかく風味豊かなししとうを維持できます。