日本の食トレンドを俯瞰すると、昼の過ごし方に対する意識の劇的な変化が見えてきます。かつては外食やオフィス街のテイクアウトが主流だったビジネスパーソンも、今やキッチンに立って手際よく自炊をこなす時代になりました。食品産業各社が発表するデータを見ても、簡便調理を謳う調味料や冷凍素材の出荷額は右肩上がりを維持しています。
一方で、コンビニエンスストアや惣菜店を中心とする中食産業も黙ってはいません。高付加価値な弁当や冷凍食品を次々と市場へ投入し、激しいシェア争いが繰り広げられています。しかし、毎日の出費を抑えたい生活者にとって、家庭でサッと作れる選択肢の強みは揺らぎません。タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する現代人にとって、昼食は「1秒でも早く作り、ストレスなく片付ける」ことが最優先課題となっているのです。