日本の学校教育においても、この二つの概念は慎重に配置されている。文部科学省が定める学習指導要領のもと、小学校や中学校では「理科」として自然現象を総合的に学び、高校段階で「物理」「化学」「生物」「地学」へと専門分化していく。NHK高校講座などの教育コンテンツでも、身近な不思議を科学的に捉える視点と、実験による物質変化を観察する化学の面白さが巧みに切り分けて伝えられている。
現在、理科教育の現場では探究学習やSTEAM教育が重視されている。単に知識を暗記するだけでなく、仮説検証のプロセスとしての「科学の作法」と、素材や反応の不思議に直に触れる「化学の実験」をバランスよく体験させることが、次世代のイノベーターを育てる鍵となっている。