メロディの源流を遡ると、遠く英国のスコットランド民謡に行き着く。詩人ロバート・バーンズが採譜・作詩した『オールド・ラング・サイン』は、旧友との再会と別れを祝う伝統歌として世界中で愛されてきた。
明治時代に日本へ導入された際、尋常小学校の唱歌として歌詞がつけられたのが「蛍の光」の始まりだ。卒業式の定番ソングとして定着したことで、日本人の集合的無意識に「この曲=何かの終わり・別れ」という強烈な条件反射が刷り込まれた。年末のNHK(日本放送協会)紅白歌合戦のグランドフィナーレで歌い継がれていることも、別れと節目を告げる象徴としての認知を盤石なものにしている。