普段は一般市民の立ち入りが厳重に制限されている敷地奥深く。今回、特別な許可を得て立ち入った非公開の整備・補給エリアには、整然とナンバリングされた巨大倉庫群が立ち並んでいた。現場を歩くと圧倒されるのはその徹底した在庫管理の密度だ。小銃の部品一つから大型車両のエンジンユニットに至るまで、ミリ秒単位で追跡されるシステムがすでに稼働している。
秋に催される創立記念行事では、地域住民やミリタリーファンに向けて華麗な訓練展示や装備品展示が披露される。しかし、祭りの熱気の裏側で取材班が目撃したのは、一般公開の動線から完全に遮断された区画で進む「真の兵站」の姿だった。即応性を試す抜き打ちの資材パッキング訓練。隊員たちの表情に一切の笑みはない。有事即応の看板は伊達ではなかった。