関係者への徹底取材によって明らかになったのは、構想から実現までに費やされた5年という歳月の重みだ。オーナーシェフが修業先の欧州から帰国後、日本各地の小麦農家と直談判を重ね、理想の粒度を求めて特注の石臼を導入したという開店秘話。採算を度外視してまで「焼き立ての瞬間風速」を届けることに執念を燃やした結果が、現在の工房レイアウトに結実している。
今回、本誌が独自に入手した未発表の限定メニュー情報も見逃せない。看板商品となる日替わりカンパーニュに加え、来月から限定投入されるのが「黒糖ラムレーズンと古代小麦のクラストロール」だ。さらに、取材で判明した「行列をスマートに回避する裏技」を明かそう。店頭の整理券配布機は毎朝7時に稼働するが、実は公式アプリ連動の事前枠が毎週水曜深夜24時に極秘更新されている。加えて、雨天平日の13時45分前後は午後の窯出し直前で一時的に列が途切れる最大の狙い目だ。パン愛好家なら、この隙間時間を逃す手はない。