テレビの世界で華々しい成功を収めた後も、彼が何より情熱を注ぎ込み、終生の現場として愛したのがラジオのスタジオだった。TBSラジオの看板番組となった『土曜ワイドラジオTOKYO』をはじめ、長年にわたりマイクの前で語りかけ続けた。
あらかじめ用意された台本に頼ることを嫌い、街に出て生活者の生の声を拾い上げ、時にはメディアや社会の不条理に対して容赦ない批判を浴びせた。その姿勢は当時のラジオ放送史に強烈なインパクトを与えた。リスナーから寄せられたハガキの一行一行を愛おしむように読み上げ、本気で向き合うストイックな姿勢こそが、聴き手との揺るぎない信頼関係を築き上げたのだ。