本作のクライマックスにおいて、視聴者に最も強烈なインパクトを残したのが、主人公・城之内純(桐谷美玲)が想いを寄せていたカリスマ美容師・榊圭一(成田凌)との恋の決着です。王道のラブコメディであれば「垢抜けた主人公が意中のイケメンと結ばれてハッピーエンド」という展開が期待されるところですが、本作はその予想を鮮やかに裏切りました。
純は榊と晴れて交際をスタートさせたものの、榊には長年連れ添った本命の恋人が別に存在していることが判明します。榊は純に対して「純ちゃんのことも本当に好きなんだ」と言い放ち、悪びれる様子もなく二股関係を続けようと提案。この衝撃的な裏切りに対し、純は激しい葛藤と絶望を味わいながらも、「都合のいい女にはならない」と自らの尊厳を守るために榊との決別を選択しました。
失恋に打ちひしがれる純を支えたのは、共に「ビューティー研究」を重ねてきた同僚の前田満子(水川あさみ)と佐藤聖良(ブルゾンちえみ/現・藤原しおり)、そして厳しくも温かい視線を送り続けた指導役の國木田修(鈴木浩介)でした。ドラマのラストシーンで純は、誰かのためではなく「自分が胸を張って前を向いて生きるため」にメイクをし、背筋を伸ばして歩き出します。
「見た目を変えることは、自分の心を整え、自分を愛するための儀式である」という着地点は、単なるシンデレラストーリーを超えたリアリズムと自己受容の物語として、多くの女性視聴者から絶賛を浴びました。