現代における怪談の拡散ルートとして無視できないのが、インターネットコミュニティの存在だ。かつて掲示板サイト「5ちゃんねる」のオカルト板に書き込まれた個人的な体験談や素朴な疑問が、まとめサイトを経由して尾ひれを付けて語り継がれていった経緯がある。
さらにSNSの普及に伴い、X(旧Twitter)などで「ノイシュロスに泊まったら風の音が凄くて怖かった」「雰囲気がまるでホラー映画みたい」といったつぶやきが拡散。客観的な感想に含まれた「怖い」という一言だけが切り取られ、いつしか「あそこは心霊ホテルだ」という都市伝説へと飛躍を遂げてしまったのだ。SNS時代のデジタル伝言ゲームが、一つの噂を固定化させた典型例といえる。