赤いキャップに身を包み、広大な体内の迷路を全力疾走する赤血球。演じるのは永野芽郁だ。天真爛漫でありながら、どこか泥臭く任務を全うしようとするひたむきさ。彼女が持つ特有の透明感と躍動感が、酸素を運ぶ健気な細胞に唯一無二の命を吹き込んだ。
対する白血球(好中球)役の佐藤健は、全身白塗りのビジュアルという極めて難度の高いビジュアルを完璧に自分のものにしている。刃を振るい、病原体を冷徹に駆除する鋭利なアクション。その冷たさの奥底に宿る、仲間を護るための静かな情熱。この対照的なふたりが交差するとき、スクリーンには理屈を超えた生命のダイナミズムが立ち現れる。