リハビリテーションの頻度と「いつまでいられるか」という入所期間の長さも、家族にとって重要な判断軸となる。
老健(介護老人保健施設)の最大の強みは、手厚いリハビリ体制だ。理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)といった専門職が配置され、個別リハビリが日々のスケジュールに組み込まれる。ただし、入所期間は原則として「3ヶ月から6ヶ月程度」と限定的だ。定期的な「入所継続審議」により、在宅復帰が可能と判断されれば退去を促されるため、長期間の据え置き利用は制度上想定されていない。
これに対し介護医療院は、リハビリも行われるものの、主目的は「日常生活の維持」と「療養」だ。そのため、特段の期限は設けられておらず、数年から十数年に及ぶ長期入所が可能である。長期にわたり安定した生活環境と医療管理を求める場合、選択肢は自ずと絞られてくる。