だが、華やかな話題の裏側には、厳然たる危機も横たわっている。小麦や豚肉、醤油といった基本素材の値上げラッシュは容赦なく続き、従来の価格設定では利益を圧迫するばかりだ。
日本ラーメン協会をはじめとする業界内でも、持続可能なビジネスモデルの構築が急務とされている。安さだけを売りにしていた店舗が苦境に立たされる一方で、高品質なプレミアム路線へと舵を切り、適正価格で熱狂的なファンを囲い込む店舗が生き残る。二極化はかつてないスピードで進んでいる。
ヴィーガン対応やグルテンフリー麺の開発、さらには地方創生と結びついたご当地食材の再定義など、差別化の切り口は無数にある。激動の時代だからこそ、独自のコンセプトを研ぎ澄ませた者だけが次のステージへと駒を進めることができる。