きつねとたぬきが合体?むじなそばの正体と発祥秘話を徹底取材

きつねとたぬきが合体?むじなそばの正体と発祥秘話を徹底取材

きつねとたぬきが合体?むじなそばの正体と発祥秘話を徹底取材とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

品書きにその名を見かけることは珍しいが、都内や関東近郊の蕎麦処を巡ると、今なお隠れた限定メニューとして「むじな」を提供し続ける名店が存在する。取材班が訪れた浅草の老舗店では、品書きの隅にひっそりと、あるいは常連客の「裏メニュー」として定着していた。

業界団体である東京都麺類協同組合の関係者は次のように語る。「むじなそばは、各店舗の個性が最も色濃く出るメニューです。油揚げの煮方、天かすの揚げ方、そしてツユの返し(醤油ダレ)のバランスが完璧でなければ、二つの具材の油分にツユが負けてしまいます」。

近年のレトロブームや本物志向の高まりを受け、多様化する現代の外食産業においても、この伝統的な限定メニューを復刻させる動きが加速している。冷やし仕立てでサクサク感を強調した夏限定のむじなや、餡掛け(あんかけ)にして熱々を閉じ込めた冬限定のむじななど、各店が趣向を凝らした一杯で食客を唸らせている。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。