近年、スポーツ医療の分野ではランナーの腹痛予防に関するエビデンスが蓄積されている。日本臨床スポーツ医学会の学術集会でも、長距離走における消化器系トラブルの予防アプローチが議論されており、水分補給のタイミングや電解質バランスの重要性が改めて指摘されている。
さらに、公益財団法人日本スポーツ協会が推奨する指導ガイドラインや、大規模大会である東京マラソンプロジェクトのランナーサポートプログラムでも、レース中の腹痛対策が重要な講習トピックとなっている。冷えによる腹部の血行不良もETAPを悪化させる一因とされるため、冬場や早朝のランニングでは腹巻きやウインドブレーカーを活用し、お腹周りを保温することが推奨されている。