「世界で最も面白い変顔」を語る上で外せないのが、イギリス・カンブリア州のエグレモントで1282年から続く伝統行事「エグレモント・クラブ・フェア(Egremont Crab Fair)」で開催される世界ガーン選手権(World Gurning Championship)です。「ガーン(Gurn)」とは英語の古語で「顔を歪める、歯をむき出しにして変顔をする」という意味を持ち、馬の首輪(ホースカラー)から顔を突き出してどれだけ奇怪で笑える表情を作れるかを競い合います。
この大会で前人未到の通算18回以上の優勝を果たし、公式に変顔のギネス世界記録として認定されている伝説の人物がトミー・マッキンソン(Tommy Mattinson)氏です。彼が見せる変顔は、下顎を極限まで突き出して下唇で自らの鼻を完全に覆い隠すという、人体の構造を超越した驚愕のスタイル。地元紙や海外メディアの取材に対して本人は「子どもの頃から父の背中を見て表情筋と顎の柔軟性を鍛え上げてきた」と語っており、単なる思いつきの一芸ではなく、長年の鍛錬と特異な骨格柔軟性が生み出した職人技であることが分かります。
公式記録や報道資料を紐解くと、歴代のチャンピオンたちはいずれも顔面筋の可動域が常人とは根本的に異なります。まさに「世界一の変顔の理由と真相」は、伝統競技の中で研ぎ澄まされた肉体表現の極致にあると言えます。