モーターサイクルにおけるカスタムは、自己表現であると同時に、車両の走行性能や安全性を変容させる行為です。心理学的には「他者の視線(SNSのいいね数)を意識しすぎるあまり、本来のライディングの快感を犠牲にする」という承認欲求の罠が存在します。自身がどちらのタイプに属するか、着手前に以下の基準で点検してください。
【カスタムをおすすめできる人】
- 「長距離ツーリングで肩が凝る」「足つきに余裕を持たせたい」など、身体的な不快感を解消する目的が明確な人
- JMCA認証プレートの有無や車幅寸法の保安基準を理解し、コンプライアンスを遵守できる人
- 社外パーツだけでなく、外した純正パーツを丁寧にラベリングして室内保管できる几帳面さを持つ人
- 一気にすべてを変えず、1箇所ずつ交換して操縦性の変化を検証できるステップ思考の人
【カスタムに慎重になるべき人】
- SNSで見かけたフルカスタム車両の見た目だけに憧れ、具体的な用途や走行距離を想定していない人
- 工具の適切なトルク管理やネジロック剤の用途を知らず、安易にDIYで重要保安部品(ブレーキ等)に手を触れようとする人
- 格安の無名ブランド品をネットで買い集め、「付かなければタイラップや加工で誤魔化せばいい」と考えている人
- ノーマルのレブル250で1,000km以上走り込んでおらず、純正状態の長所と短所を体感できていない人