帽子の形状が正確に描けたら、フィニッシュワークとして空間の深みを決定づけるライティングと応用表現を行います。
帽子 影のつけ方における決定打は、「オクルージョンシャドウ(遮蔽影)」と「つばの落ち影(キャストシャドウ)」の二段構えです。帽子がかぶさる生え際や耳の付け根の隙間には、光が届かない濃い接地影を落とします。さらに、日差しを受けたつばが額や目元、頬にかけて落とすシャープな斜めの影をグラデーションを交えて描くことで、顔全体の立体感とドラマチックな陰影が強調されます。
また、帽子と近しい構造を持つパーカー フード 描き方も同様のロジックが適用可能です。フードは首回りのリブから立ち上がる「マントの変形」であり、頭にかぶった際は頭頂部から布が吊り下げられ、頬の横に三角形のたるみ空間が生じます。生地の厚みを意識し、首元のドローコード(紐)や縫い目(シームライン)のパースを帽子のクラウンと同様に合わせることで、一体感のあるストリートファッションを描き出すことができます。