外資系ITコンサルティング会社に勤務し、同ビル内のオフィスに通う30代社員は「移転前は築年数を懸念する声もありましたが、共用部のリニューアルが行き届いており、古さを感じることはほとんどありません。何より地下鉄と阪急の改札から直結に近い距離感は、京都特有の厳しい夏の猛暑や底冷えのする冬場において圧倒的なアドバンテージです」と語ります。
一方で、近隣の不動産業界関係者やSNS上の口コミからは、京都特有の不動産事情に起因するシビアな指摘も上がっています。
「京都のオフィスマーケットは、京都市の新景観政策(高さ31メートル規制等)によって超高層ビルの建設ができません。そのため、四条烏丸の優良ビルは築年数が経過しても建て替えが容易に進まず、リノベーションで延命させるケースが主流です。エレベーターの待ち時間や駐車場の収容台数など、最新の超大型複合ビルと比較すると物理的な限界を感じる場面もあります」。
実際の現場を観察しても、外資系最新スマートビルに見られるような広大なアトリウムはありませんが、維持管理が行き届いた清潔なエントランスと警備員の常駐体制が保たれており、老舗企業から高い信頼を得ている実態がうかがえます。