日常の風景においても、黒猫は「安心」や「信頼」の象徴として広く親しまれている。その筆頭が、物流大手であるヤマト運輸株式会社のシンボルマークだ。親猫が子猫を優しく口にくわえて運ぶあのデザインは、丁寧さと安全性の代名詞として、日本人の生活空間に深く根付いている。
一方で、保護猫の現場でも大きな意識変化が起きている。欧米などでは長年「写真映えしにくい」「不吉」といった偏見から保護施設での譲渡率が低いという課題が存在したが、近年はその空気感も一変した。公益財団法人日本動物愛護協会をはじめとする動物福祉団体の啓発活動やSNSでの発信によって、黒猫の甘えん坊で賢い性格が広く知れ渡り、愛猫家たちの間で圧倒的な人気を誇るようになっている。