理想のシルエットを手に入れるには、自分の後頭部や側頭部の形状を客観視しなければならない。多くの日本人が抱える「ハチ張り」と「絶壁」という二大コンプレックスは、的確なミリ数設定によって完全にカバーできる。
まず、側頭部が横に張り出しているハチ張り型の場合。サイドを低めの位置から9ミリで刈り始め、トップへ向かってなだらかに繋ぐと頭が四角く見えてしまう。ここでは、耳上からこめかみにかけて思い切って4.5ミリ〜6ミリでシャープに削り、ハチ下でグラデーションを収める設計が劇的な小顔効果を生む。
後頭部に丸みがない絶壁型なら、アプローチは逆になる。襟足の生え際を3ミリ〜6ミリでタイトに締め、盆の窪(ぼんのくぼ)と呼ばれるくぼみに向けて徐々に9ミリ、12ミリへと長さを残していく。理容椅子に腰掛けたら、スマートフォンのメモを見せながらこう伝えるだけでいい。「サイドはハチの膨らみを抑えるため6ミリからグラデーションで。バックは絶壁をカバーしたいので、襟足3ミリから盆の窪に向けて長さを残すグラデーションでお願いします」。この一言で、技術者はあなたの意図を完璧に掴むはずだ。